『戦略と戦術は違う。しっかりとした戦略があってこその戦術だ。』

 

 

ビジネス書なんかを読むと、よくそのように書かれていることがあります。

分かったような分からないような感じですよね。

戦略というのは大まかな方向性で、戦術はその方向に向かうための手段だと考えてください。

 

 

そう考えると、戦略ありきでの戦術なのですが、ただ逆方向からも考えられると思っています。

持っている戦術がどんなものなのかによって、戦略も変わってくるという風にも考えられますよね。

 

 

今回は『使える戦術(技)が多ければ戦いは有利に進められる』という内容で書きますので、ご参考になれば幸いです。

 

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まずは簡単に戦略と戦術の違い

今ではビジネスの世界やスポーツの世界でも『戦略』とか『戦術』という言葉を普通に耳にしますが、元々は軍事用語だったそうです。

それをピーター・ドラッカー(少し前に流行った『もしドラ』の『ドラ』の人)がビジネスの世界でも使い始め、一般に広がって行きました。

 

 

今回、『戦略』とか『戦術』という言葉の定義をはっきりさせたい、というのが趣旨ではないので、ざっくりとこんなイメージで理解していただけたら問題ありません。

『戦略=方向性』、『戦術=手段』

少し大きな視点からどちら向きに進むかを決めるのが戦略、具体的に何をどうやって進むのかが戦術です。

 

 

手持ちの戦術の多さが戦略に影響する

手持ちの戦術(技)の多さで取り得る戦略も広くなるということです。

 

 

元日本ハムで今はメジャーリーグで活躍しているダルビッシュ投手はご存知ですか?

知らない方はすみません、野球の例で例えますが何となくで理解してください(笑)

 

 

150キロを超えるストレートと10種類もの変化球を投げると言われているメジャーでも屈指のピッチャーです。

正直、ダルビッシュ投手のストレートがあれば、あとはスライダーとチェンジアップぐらいあれば十分抑えられます。

でも、彼は色々なボールを打者の特徴、得点差、自分の調子などをトータルで考えて、その時にあった球速、球種を投げ分けます。

 

 

特に印象に強く残っているのが、何年かは忘れましたけど、ジャイアンツとの日本シリーズで魅せた投球です。

その年は日本シリーズ前から故障していたため、ダルビッシュ不在でジャイアンツと戦うことが予想されていました。

たしか腰を痛めてたのだと記憶しています。

 

 

実際には、彼はマウンドに上がってきました。

フェイクニュースではなく、普通は投げられない状態だったにも関わらず、日本シリーズという最高レベルの試合のマウンドにです。

 

 

投球練習を始めたシーンがテレビに映し出された時、素人が見ても一瞬で無理だと分かる投球でした。

いつものあのしなやかなフォームはそこにはなく、完全に腕だけで投げている状況です。

ただ、すごいのはここからで、いつもは150キロを超えるストレートがせいぜい130キロそこそこしか出ないという最悪な状況の中、あのジャイアンツ相手に6回(7回?)を2失点で切り抜けて、見事勝利しました。

 

 

なぜ、ダルビッシュ投手がこんな悪条件の中でジャイアンツの強力打線を抑え込むことが出来たのか。

それはやはり、ワザ(戦術)を多く持っていたということに尽きます。

 

 

その日は、いつもよりだいぶ遅いストレートとそれ以上に遅い山なりのスローカーブ、この2つで緩急をつけて投げるという普段とは全く違う戦いをしたわけです。

普通、ストレートに自信があって力でねじ伏せられるタイプのピッチャーというのは、速いストレート頼みで、変化球も小さな変化のカーブとフォークぐらいしか投げない人が多いのが現状です。

 

 

それに引き換え、ダルビッシュ投手の場合は、スライダー1つとっても、横に曲がるスライダー、縦に曲がるスライダー、球威落とさずにキュッと曲がるスライダー、あえてスピードを落としたスライダーと色んなボールを投げます。

さらにスプリット、ツーシーム、カーブまで投げます。(分からない方はいろんな曲がり方をするボールだと思ってください。)

 

 

これだけ色々出来ると、色んな戦略が取れます。

逆に球はめちゃくちゃ速いけど、変化球が投げれないとなると、短いイニング限定で、力でねじ伏せるという作戦しか取れません。

 

 

たくさんの戦術を持っているからこそ、戦略に幅を持たせられるということです。

 

 

使える戦術を増やしていこう

『戦略というものがあって、それの下に戦術がぶら下がっている。だから、戦術よりも戦略が大切ですよ』と教えられます。

中小企業診断士という国が唯一経営コンサルタントとして認める資格のテキストにもそのような感じで書いています。

 

 

確かにその考え方は正しいです。

ですが、逆の視点から見ることもできるのかなと思っています。

『確たる戦術があるからこそ、その戦略は成り立つんですよ。戦術が戦略を下から支えてるんです』という考え方もあります。

 

 

何でもかんでもむやみに使える戦術を増やしていく必要はありませんが、取りうる手が多ければ多いほど、多くのパターンを考慮できるというのも頭に入れておくと良いかなと思います。

 

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